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ゴールデンウィークは晴天に恵まれて、とても気持ちの良い気候でしたね。皆様、楽しく過ごされたでしょうか? 2週間もアトリエがお休みで、私はとても長く感じられました。今週から、また、子どもたちとアトリエで会えるのが、とても楽しみです。
さて、今月の形のテーマは「円柱」になります。円柱は、球の「転がる世界」と立方体の「積める世界」の両方の要素を兼ね備えた形です。形の世界での対極に存在する「球」と「立方体」をつないでいる形であるといえます。 私たちが立体として目に映る全てのものは、球、円柱(紡錘体)、立方体のどれかに当てはまります。例えば、人間の頭部は球、胴体、手足は円柱、ビルや机は立方体、樹木の幹や枝は円柱、葉は丸い円の変形としてとらえることができます。また、山は円錐です。画家の卵が石膏で作られたこの4つの形をモチーフにデッサンの練習に励んでいるのも、これらの形を自由に描くことができるようになれば、どんなものでも描画できるようになるからです。 このように、球、円柱、紡錘体、立方体は性格が異なり、関係なくばらばらに存在しているように見えますが、実は色々な角度から回転させることによって、どの形からも「球」が見えてきます。これは、和久童具の<キューブダンシング>で遊ぶことによって理解することができます。 また、ショップの入り口付近に展示してある、<カッティングボックス>も形のつながりを直感できる童具です。様々なパーツの切断面からは、大人でも驚くような意外な形が見えてきます。ぜひ、手にとってじっくりと遊んでみてください。 今月も色々な童具や素材を用いて、形の関係性を感じ取る活動を行っていきたいと思います。まるで別々に見える形の中に、深いつながりがあるということを知った子どもたちは、一見別々に見えるものが、実は見えない糸で結ばれていることを幼いうちから感じ取っていきます。これは、豊かな創造力や思考力を育てていく上でとても大切なことだと思います。 #
by waku2kei
| 2011-05-11 09:38
| アトリエ活動
今月は、主に球の童具「ママボール」「カラーボール」「ビーズ」を活動に用いています。これらのボールを転がして遊ぶ時に、子どもたちの間でよく発生するのが、『ボールの取り合い』です。
転がっているボールを、われさきにと集めては、自分が持っている量を競い合っているのです。時々、使えなくなってしまう子もいるので、「〇〇ちゃんにも譲ってあげてね。」と声をかけるのですが、なるべくならば『取り合い』にならず、平和に遊べる環境を考えなくては・・・・・と試行錯誤をしていた矢先、 「取り合いって楽しいんだから、取り合いさせてよ!!」 とYちゃんに言われました。 「えっ!そうなの? Kちゃんもそう??」と、一緒に取り合いをしていたKちゃんに聞くと 「うん!」と、これまた嬉しそうに言われました。 とはいえ、力の差は明らかなので、KちゃんはなかなかYちゃんよりもたくさんのボールを集めることは出来ません。でも、よく見ると、一生懸命「負けまい」とがんばっています。そして、時々、顔を見合わせて大笑い。そうか・・・実は「取り合い」をしながら、子どもたちは心を通わせあっているのね。と、やっと私も気づくことができました。子どもたちのコミュニケーションにはいつもいつも驚かされます。大人同士は相手に迷惑をかけないように・・・が最優先ですが、子どもたちはそんなことは関係なしで、やりたいことをやって、共感しあう。だから、大人同士よりも、深いところでつながりあっている。子どもってすごい!!ボールを1つも取れなかった子も、どうすれば次ぎは取れるか、考えているようです。また、たくさん集められる子は、何度かやっているうちにもっていない子に分けてあげたりしています。子どもたちはいつも自分たちで考え、子ども同士つながりあっていく方法を見つけているんだな、と改めて教えられました。子どもの行動の先を読んで、対処を考えるのではなく、子どもたちのその時の気持ちに寄り添い、子どもたちと共感できる講師でありたいと強く思った『球』の活動でした。 そう考えながら、ビーズ遊びをしていた時、今までいつも一生懸命に活動に取り組み、イタズラをする余裕がなかったKくんが、私のかごの中から集めたビーズを一握り、取って、にやっと笑って逃げていきました。「あ、取られた」と思った瞬間、悔しい、でも、自分に関わろうとしてくれて嬉しい!!となんとも言えない楽しい気持ちになりました。『他人の持っているものを取る』って言葉で聞くと、とてもいけないことですが、子ども同士は取られても嬉しい時もあるかもしれませんね。取りながら、取られながら、相手の気持ちを感じているのです。ご家庭でもお友達と遊んでいる時、モノの取り合いをすることもあるかもしれませんが、あわてて止めるのではなく、一歩下がって見守ってあげてください。子供同士で関わりあおうとする姿が見られることと思います。 #
by waku2kei
| 2011-04-20 09:33
| アトリエ活動
4月の形のテーマは「球」です。先週はカラーボールと積み木を組み合わせて、球を転がすためのコリントゲームを作りました。親子クラスの子どもたちから、小学生の子供たちまで全員、本当にボールが好きですね。シンプルな坂道を転がすだけで、子どもたちの目が急に輝きだすのには毎回驚かされますし、意気揚々としている子どもたちに感動しました。おとなしい女の子も、いつも遠慮がちな子も、心が解き放たれたように、自分のやりたいように「球」を転がし、「球」の通る道を一生懸命作っていました。「球」の持つ力は本当にすごいですね。「球」はどうしてこんなにも魅力的なのでしょうか。以下に「球」が育てる子供の知恵について和久洋三著の「ボールと球」から抜粋したいと思います。
①ボールはどこから見ても全く同じ形をしていて、いつも全体が目に映ります。 ボールは球体なので、転がっていても、他のどんな状態の時でも、いつでも同じ形に見えます。動きにどんな変化があっても、変わらない形をしているということは、子どもに動きそのものだけに関心を向けさせることができます。子どもはこの動きに集中し見つめます。手を動かし、体を動かしてボールで遊ぶことによって、子どもは自然と勘を育てることができます。 また、常に全体が目に映ることにより、部分にこだわらないで全体を見る目を育てることが出来るのです。 ②ボールは子どもを発見に導いてくれます。 ボールには中心点から表面までの半径が常に同じであるという法則があります。そのため、動きにも一定の秩序があり、多くのスポーツやゲームが生まれています。子どもはいろいろなボールを扱いながらその動きによって球体の特性を発見していきます。例えば弾み具合、転がり具合、ぶつけた壁からの戻り具合などです。 同時にそこから時間や空間、現在(いま)と過去(さっき)と未来(これから)、遠近、数量、色、位置、方向、動きなどの秩序や情報を感じ取っています。 ③ボールは子どもの創造性を開発してくれます。 子どもはボール遊びによって発見したボールの様々な動きから、新しい遊びを創造していきます。先週の活動でも、各々色々な種類の遊びを見出していました。また、そこに仲間が加わることにより、さらに遊びを発展させていく姿がどのクラスでも見られました。 ④ボールは万物のシンボルであり、1つのものが様々に変化し、発展する姿を感じ取らせる。 すべての目に見えるものは、様々に変化しながら存在しています。ボールはそのことを子どもに感じさせていきます。 転がるボール、はねるボール、空に投げられたボール、止まったボール、色々なボールの姿を見て、子どもたちは、犬や猫、鳥または車や電車などをイメージしていきます。そして、そのことによって、猫なら猫、鳥なら鳥、電車なら電車をより深く知ろうとします。 また、ボールに自分の姿を重ねて、自分自身への関心を深め、自分をより正しく知ろうとします。 ⑤ボールは種と類を理解させます 全く同じボールをいくつか集めて遊ぶと、同じ種ということに意識が向きます。また、違うボールだけど共通するところがある類という観念を理解することもできます。 ⑥ボールはものごとを理解していく上でのモノサシです。 長さを計り、表現するものにモノサシがあります。音を計り、表現するものに楽器があります。ボールは子ども自身・身の回りにあるもの・自然の中にあるものたちの、様々な秩序を発見し、新たな世界を創造するための橋渡しをする存在です。 いかがでしょうか。以上のように、様々な種類のボールで遊び込むことによって、子どもたちの創造力は予想以上に育まれているのです。子どもたちがボールから得られるものは計り知れません。今月は「球」で遊び込んで、球からたくさんのことを感じ取ってもらいたいと思います。 #
by waku2kei
| 2011-04-13 16:03
| アトリエ活動
4月になりました。桜の花も咲き始め、日本全国春の訪れを感じますね。ご入園、ご入学を迎えられた皆様、おめでとうございます。小さかったあの子が、一歩、旅立つ時ですね。どうぞ安心して、送り出してあげてください。初めての場所が怖かったり、不安だったりするのは、どの子も同じで、当たり前のことです。新しい環境で成長していく子どもを信じ、子どもに関わる先生方を信じ、ご両親自身が安心してこの時期をお過ごしください。きっと子どもも安心して新しい環境へとなじんでいくことでしょう。
さて、あの怖かった大震災から1ヶ月が経とうとしています。私たちは、甚大なる被害を受けました。被災地では多くの人たちを亡くしてしまいました。また、命は奪われなかったものの、家族や住居をなくしてしまった方々もたくさんいます。毎日通っていた学校、職場もなくされた方々もたくさんいます。思い出のもの、大切にしていたもの、かけがいのないものを一瞬にしてなくされた方々がいます。なんとかして、一日も早く、より良い日本になるように、私たちは力を尽くさなければいけないときですね。自分に何が出来るだろう・・・私もそうですが、きっと皆さんが考えられていることと思います。 しかしながら、こんな大震災から立ち直るマニュアルやシナリオなど実はどこにも存在しません。既成の概念にとらわれることなく、立ち直っていく方法を考え出すための力、それが「創造力」です。このような緊急時に、最も必要な力は「生きる力」であり、「新しい世界を生み出す力」であり、それはつまり「創造力」なのです。何もかも無くなってしまい、混沌とした中で、人々にとって必要な世界を生み出していくことができる人間を、私たち社会は育てていかなくてはいけないことを強く感じます。 和久先生が書物の中でお書きになっている言葉は「子どもに身につけて欲しい力は『創造力』と『思いやり』」です。まさしく、この大震災から立ち直っていくためには、『創造力』と『思いやり』が必要ですね。また、『創造力』と『思いやり』は子どもたちが十分に持っている力でもあります。私たち親は、子供が本来持っている『創造力』と『思いやり』を壊さないように育てていく必要があるのです。 今年度も、わくわく創造アトリエにお子様をお送りくださいまして本当にありがとうございます。今、まさに世の中をより良く変えていける人間を育てるために必要な場所として、これからも引き続き、力を注いでいく気持ちです。アトリエで子どもたちと過ごしていると、『この子達に任せていれば、将来の日本は絶対に大丈夫!!』という気持ちになります。保護者の方々とも、この気持ちを分かち合っていきたいと思っています。今年度もよろしくお願いいたします。 #
by waku2kei
| 2011-04-06 16:01
| アトリエ活動
2011年3月11日午後2時46分。東日本に住む私たちにとって、生涯忘れられない大きな災害がもたらされました。私はちょうど3時からの幼児クラスの子供を待っているときでした。今までに感じた中では最大の地震でした。阪神淡路大震災の時、私は岡山で震度4の揺れを感じましたが、それよりもはるかに大きい揺れでした。震源地が遠く宮城県沖との報道を聞いて、こんなに離れた横浜でこんなに大きな揺れを感じるなんて、三陸の地域では、どれだけのことが起こっているのだろうと思いました。阪神淡路大震災の時は、その後の火災でたくさんの人が亡くなりましたが、今回は火災は起きませんように・・・と祈っていました。しかし、今回は津波によってまたたくさんの人たちの命、たくさんの家々を失うことになってしまいました。今回の地震で犠牲になった方々に哀悼の意を表するとともに、ご家族や友人を失った方々に心よりお悔やみを申し上げます。
幸い、私も夫もお店で仕事をしており、スタッフたちも一緒にいました。子どもたちとも、すぐに会うことが出来ました。本当に幸せな状況だと思いました。会員の皆様の中には、やはり当日は帰宅できなかった方々もたくさんいらっしゃいました。子どもを迎えに行くことが出来ずに、連絡も取れないまま、学校やお友達の家に泊まったというお子さんもいました。大きな震災は免れたものの、とても不安な一日だったと思います。 地震があった次の日、「この地球は神様が作ったのに、どうして地震なんか起こすの?神様は意地悪をしているの?」と悲しそうに子どもたちに聞かれました。「地球はとても大きくて、私たちは地球の体の上に住まわせてもらっている。私たちが寝返りを打つように、時々地球もちょっとだけ体を動かしたくなる。それで、ちょっと体を動かしたら、地球は大きいもんだからすごい揺れに感じるんだよ」と伝えました(小学生たちも意外と納得してくれました)。地震は怖いものですが、必要以上に子どもたちに「恐怖心」を植え付けたくはありません。私たち親が揺れるたびに怯えていては、子供たちも不安で仕方がなくなるでしょう。安全な場所に避難したら、地球は体のどこを動かしたかな??なんて、子どもたちと空想に思いを馳せてみてください。私たちが暮らす地球は決して「怖い」所ではないと伝えてあげてください。 さて、激しく揺れている最中に、ショップ・アトリエスタッフの茉莉先生としのぶ先生は何をしていたと思いますか?本棚の上に飾られた子どもたちの作品、「木端と機械部品の塔」を倒れないように必死で押さえていました。2人の先生にとって、守りたいものは「子どもたちの作品」。子どもたち自身と子どもたちの笑顔を守りたいと感じているんだな、と私も心が温かくなりました。その後、あまりにも激しい揺れになったので、機械部品の作品を安全な場所に置きなおして、みんなで避難しました。ご安心ください。 3月の活動も今週で最後になります。あわただしい年度末になりましたが、一年間、子どもたちと共に活動し、たくさんのことを子どもたちから教えられました。また、今年も子どもたちは一人一人素晴らしい成長を見せてくれました。来月からはまた「球」からのスタートです。新しい気持ちで来月をスタートさせたいと思っています。一年間ありがとうございました。 #
by waku2kei
| 2011-03-27 16:41
| アトリエ活動
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